メスジロハエトリの孵化
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子グモを守るメスジロハエトリのお母さん。 |
5/24投稿の記事でメスジロハエトリの産卵をお伝えしましたが、その後孵化した様子を追記します。
子グモを撮り始めると高倍率の撮影が続くので、先にお伝えしたオールドレンズ NIKON MACRO NIKKOR 19mm/f2.8が大活躍してくれる。
母グモを撮る際には、短い接写リングで撮影倍率を抑え、子グモを撮る際は接写リングを長くすると子グモ一頭の俯瞰に程よい撮影倍率となる。
スマホ全盛の時代となり、誰でもきれいな写真が撮れるようになったとはいえ、子グモのような小さな被写体を撮るには、市場に出回るレンズでは倍率が足りない。かといって生きている子グモを顕微鏡で正面から見るのはとても難しそうだ。
この等倍(フォーサーズでは2倍)以上顕微鏡以下の撮影倍率で撮影できるレンズはほとんどが姿を消し、定評のあるレンズは中古市場でプレミアがつき手を出しづらくなっている。
超拡大撮影の裾野が広がり、需要がないと、その空白の倍率を埋めるレンズは出てくることはないだろう。電子接点付きナノクリとは言わないまでもせめて復刻版はでないだろうか? と手間のかかる撮影をしながら最新の技術でこの空白部分の撮影倍率を埋めるレンズが出て来ないかと夢想している。それまではオールドレンズなどで試行錯誤を続けながら、手間をかけて撮るしかない。どんなに銘玉と言われようと需要がないと消えてしまう運命なのは実に惜しい。
なので、こんな高倍率でもデジカメでキレイに撮れる方法があるんだよ、ということを知ってもらうことで、空白の倍率を埋める撮影者が一人でも多くなって需要が増えればいいなぁ、と思っている。
さて、前置きが長くなってしまったが上の写真はキャプションの通り、子グモを守っている母グモの様子だ。母グモの下には孵化したばかりの子グモたちがいる。母子共々ピントを行き渡らせた深度合成画像を撮りたかったのだが、何度も動かれて途中で撮影をキャンセル。ようやく撮れたのがこの一枚だけになった。
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こちらが5月22日産卵した15個の卵。 |
「さっきからチカチカ光ってるんだけど、僕たち何だかすごい世界に来ちゃったな」
フラッシュを焚いているが、それを感じているかどうかは不明だ。かなりの枚数を撮っているが光に反応しているというよりは微かな振動(道に車が通っただけでも建物が振動を拾ってしまい撮影台も揺れる)でもそれに反応して動くことが多いように感じた。
母グモは落ち着きがなく、子グモの周りで巣を補強し始めたので、一時退避してもらった。
母グモは落ち着きがなく、子グモの周りで巣を補強し始めたので、一時退避してもらった。
なんだか顔だけ見ると20世紀に思い描かれていた宇宙人の姿が頭に浮かんでくる。
追記:Bloggerの使用なのか、テキストエディットなどで原稿を書いてからコピペすると文字の色が変わったり、テーマでフォントのサイズや色を変えると以前の投稿すべてに反映されず、統一感がなく、読みづらいかと思いますが、そちらの方もご了承いただければと思っております。
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